「表面利回り12%」なら目標達成に近づけるのか?
前回は表面利回り8%の物件で「5年後に年間1200万円のキャッシュフロー(税引後)」を目指すのがかなり難しいことを見てきました。
今回はその続編。
▶ 表面利回り12%
▶ 空室率5%
▶ 運営費比率15%
▶ 購入経費率7%
という、かなり理想的な前提で検証してみます。
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■Step1:実効利回り(FCR)を求める
【公式1】
表面利回り×(1−(空室率+運営費比率))=キャップレート
→ 12%×(1−0.05−0.15)=9.6%
【公式2】
キャップレート÷(1+購入経費率)=FCR
→ 9.6%÷(1+0.07)=8.97% ≒ 9%
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■Step2:税引後キャッシュフロー(ATCF)のシミュレーション
自己資本(E):1000万円
レバレッジ:LTV=90%
FCR=9%
K%(実効金利換算)=4%
税引後ATCF(初年度想定)= 約229万円
CCR(自己資本に対するキャッシュフロー利回り): 22.9%
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■Step3:ATCF再投資による複利運用(5年間)
1年目:1000万円 → ATCF 229万円
2年目:1229万円 → ATCF 281万円
3年目:1510万円 → ATCF 345万円
4年目:1855万円 → ATCF 423万円
5年目:2278万円 → ATCF 約512万円
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▶ 結果:最終年の税引後CFは512万円/年
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これまでの結果をまとめると:
| 表面利回り | 5年後ATCF | 目標(1200万円)との差 |
|————-|————|————————–|
| 8% | 約167万円 | -1033万円 |
| 12% | 約512万円 | -688万円 |
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✅ ここから導き出せる現実的な判断
・表面12%で運営が順調に行っても、1200万円の税引後CFには届かない
・あくまで“現実的な前提”である限り、5年でこのゴールは高すぎる
・達成には「初期資金の増加」「目標CFの見直し」「実現時期の先送り」などが必要
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⚠ 表面利回りだけで物件を選ぶと、本質を見誤るリスクがある
・利回りが高い物件ほど運営リスクも高い(空室、修繕、違法建築 etc.)
・期待通りの空室率・運営費比率で回る保証はない
・“キャッシュフローの安定性”と“利回りの高さ”はしばしばトレードオフ
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▶ まとめ:
「1200万円稼げる物件を探す」のではなく、
「1200万円を稼げる“戦略”を組み立てる」ことが資産形成の本質です。
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