【「法人名義にすれば節税になる」は本当か?】
前回の続きとして、今回は「法人名義」で投資を行った場合の
税引後キャッシュフローを検証します。
結論から言うと――
▶ 個人でも法人でも、税額はそこまで大きく変わらない。
■前提条件(復習)
・NOI(営業純利益):377.4万円
・税引前キャッシュフロー(BTCF):165万円
・個人の場合の税額:約53.8万円(実効税率 約14.26%)
・法人の場合の税額:約49.45万円(実効税率 約13.10%)
▶今回はざっくり【NOIに対して14%課税】と仮定
■つまり、法人にしたからといって
✅劇的に税金が減るわけではない
✅キャッシュフローも大幅に増えるわけではない
というのが現実。
■5年間で資産拡大を狙うなら……
「キャッシュフローを再投資」することで
複利的な資産拡大を狙うのは理にかなっていますが、
仮に自己資金1000万円スタートで、5年かけて再投資を繰り返しても……
▶ 税引後キャッシュフロー:約167万円/年
目標キャッシュフローが年間1200万円だった場合、
残念ながら到達は“かなり厳しい”水準です。
■逆に言えば……
「月14万円程度の税引後CF」で十分なら、
“表面利回り8%”の堅実なエリアでも、
5年以内で達成できる可能性は十分あるということ。
✅まとめ:法人化は“目的”が先。節税は“副産物”
「法人のほうが得だ」と思って設立しても、
維持費・手間・経理など、トータルで見ると必ずしも有利とは限りません。
法人化は、
・相続対策
・規模拡大のための与信強化
・役員報酬での所得分散
など、中長期的な戦略として判断すべき。
不動産投資は、甘い皮算用では成功しません。
必要なのは「皮算用の数字」ではなく、 “戦略設計図としての数字”です。
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