母と同居して介護するのは“私”……でも家の名義は兄のもの
〜二世帯住宅に潜む「相続リスク」とは?〜
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今回のご相談は、小川さん(50代女性)から。
・実家は二世帯住宅
・兄が建てた家に、母と小川さん家族が同居
・母の介護や家事をするのは小川さん
・でも家の名義は「土地が母と兄、建物は兄」
・母の財産は預金1,000万円ほど
・兄は遠方に住んでいて、戻る予定なし
──という構図です。
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母が亡くなったあと、私はこの家を出ていくの……?
介護は引き受けるつもりだけど、
今さら賃貸を探すのは不安……。
「兄の持ち物」に住んでいるという感覚に
日に日にプレッシャーを感じている、というお話でした。
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✅ どう対策すればいいの?
今回のケースでは、「相続時精算課税制度」を使って
お母様の持分(=土地の半分)を、生前贈与するのが有効です。
この制度を使えば、2,500万円までの贈与なら贈与税はかかりません。
将来、相続が発生した時にまとめて精算すればいい仕組みです。
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【ポイントまとめ】
● 母の土地持分は生前贈与
● 贈与契約書+司法書士の立会いで意思確認
● 手続き後に、母から兄に「自分の意思だった」と説明を
● 預金等は生活・介護費用に充当、遺言書にて残りを分割指定
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「同居している人が報われない」
そんな相続にならないために。
今のうちから、仕組みと記録で守りましょう。
【大井の所感】
今回の相続時精算課税制度の利用は、手段のひとつでしかありません。
私なら他の手段も含め、複数の提案を行ったでしょう。
時々、自分の知っている手段しか使わない『型にはめる』ことばかりする専門家がいますが、ご注意ください。
物事は俯瞰的に捉えることが必要です。
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